ニッケイ新聞 2007年9月26日付け
「ブラジルの人たちにも雪だるまを見せてあげたい」という企画が、北海道安平町(旧早来町)の早来(はやきた)雪だるま郵便局(真保生紀局長)や同町が中心になって検討されている。下調べや準備などのために来伯中の北海道日伯協会、島崎允也専務理事が二十五日明らかにした。
同郵便局は一九八六年に、本州の人たちにも北海道の雪を送ってあげたいとのアイデアから、雪だるま型の発砲スチールに雪を詰めたふるさと小包「雪だるまゆうパック」を開始。
同郵便局は現在まで日本国内はもちろん、アメリカ、シンガポール、ペルーなど十七カ国に雪だるまを送っている。
以前ブラジルにも雪だるまを送る計画をしていたのだが、様々な理由で見送られた。来年の日本移民百周年を記念して、今回こそ送ること考えている。
今回ブラジルにはメインの大きな雪だるま(一メートル程度)と、小さな雪だるま(三十センチ程度)をいくつか送るようにしていて、時期は来年二月のカーニバル時を予定している。
ブラジル北海道協会(木下利雄会長)が受け取り先となり、同協会の青年部が中心になって、ブラジル人たちが直接触ったりして、直に楽しめるようなイベントを考えている。
島崎さんは「雪だるまは僅か一時間で溶けてしまうだろうが、夢を運びたい」と期待を込めて話した。