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〃春の訪れ〃イッペー祭り=近郊から多くが訪れる=スザノ

ニッケイ新聞 2007年9月26日付け

 サンパウロ日伯援護協会(森口イナシオ会長)が主催する第二十三回「イッペー祭り」が二十三日午前十時から、スザノ市のイペランジャホーム(家入ハミルトン・ホーム長)で行われた。敷地内には三十年ほど前に約千本のイッペーの木が植えられ、花が咲き出した二十三年前からこの祭りが開催されている。
 サンパウロ市内や地元スザノ近郊から三千人近くが訪れた。ただし、今回は他に近隣でイベントが行われていたためか、いつもより参加者は少なめだった。
 食堂内では地元婦人会が用意した鳥の唐揚げや春巻き、焼き鳥、餅、焼きそば、秋刀魚などに、多くの人たちが舌鼓を打ちながら楽しんでいた。
 舞台上では、福博村青年会太鼓チームに始まり、地元のコーラス隊、藤間流(藤間芳恵先生)の舞踊、リベイロン・ピーレスのグループ民舞、歌手の伊藤カレンのショーなどが祭りの雰囲気を盛上げた。
 会場の外で行われていたバザーでは一般バザリスタが、日常品や野菜などを格安の値段で販売していた。
 開会式では野村次郎援協第二副会長、岩原勝一同ホーム経営委員長、森和弘汎スザノ文化体育農事協会(ASEAS)会長らが壇上にのぼり挨拶を行った。
 岩原委員長は「この祭りが春の訪れとともに行えたことが嬉しい。皆様の協力で成り立っている」と感謝のコメントを寄せた。
 祭りに参加していた武吉民江さん(68、一世)は「毎年訪れているが、今年はコーラスの一員として訪れているので違った感じがして楽しい」と笑顔をみせた。