ニッケイ新聞 2007年9月27日付け
「百周年に何かやろう」と汎ソロ連合が中心となって呼びかけを行った。これまでのところ、できるところは各地で催しを計画することと、来年八、九月頃をめどにプレジデンテ・プルデンテで、カラオケ、民謡、謡曲などの日本文化の舞台を用意しようという話がでている。百周年音頭の練習もこれから始まるそうだが、来年の六月の式典本番はサンパウロ市へ出場するか、距離が三分の一と近いパラナに出るか、目下の悩みの種だという。
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全伯講道館柔道有段者会は今後、ブラジルの貧民街に暮らす幼少年の教育支援として、八歳から十二歳までの学校の成績もよく、柔道の練習に励む子どもたちに、柔道着を無償で配布する企画を検討している。同有段者会の岡野脩平会長によれば、今後協賛企業を探し、その企業名を柔道着の襟に縫いつけて、年間百着から三百着ほどを用意する。その後、ブラジル各地でおこなわれている〃草の根の柔道教室〃に、無償配布していくそうだ。ブラジルの貧民街の犯罪問題がよく話題になるなか、柔道を通じた人間教育につながるものとして、地道とはいえ意義深い活動といえそうだ。
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サロンパスカップの閉会式も終え一段落した瞬間、サインを欲した二人の中年女性がセグランサの隙をついてコートに乱入し、一部の選手に抱きついた。もちろん、すぐに関係者が来て退場させようとしたのだが、泣きながらサインを懇願していた。その光景を見かねたREXONAの一人の選手がサインを書いて一緒に写真撮影を行った。二人は満足して客席へと帰って行った。選手のサインが欲しい場合は乱入するのも一つの手段?