ニッケイ新聞 2007年9月27日付け
イペランジャホームで行われた「イッペー祭り」では数多くの食事が用意されていた。焼きそばや餅、春巻きなど定番の日本食に加えて、塩焼きの秋刀魚定食が販売されていた。秋刀魚に合わせておにぎりに漬物が入っていて、十レアルとそんなに高くもなく、安くもないといった感じだった。
ブラジル国内ではあまり縁のない秋刀魚だが、日本では秋が象徴される食事の一つだ。海から遠く離れたスザノで魚を販売しているのかと不思議に思ったのだが、日本でよく食べていたので、懐かしい匂いに誘われてつい食べたくなった。一口食べてみると懐かしい味が口の中に広がった。
喜んで食べていると、「この秋刀魚は北海道からの直輸入なんですよ」と関係者が話した。遠く離れたブラジルでも日本と同じ味がする日本食を食べられることに嬉しくなった。 (坂)