ニッケイ新聞 2007年9月28日付け
【フォーリャ・オンライン二十七日】十九日に下院で承認された暫定金融取引税(CPMF、通称小切手税)の二〇一一年までの徴収延長案は、二十七日未明に行われた下院本会議での採決で、第一次投票の全過程を閉じたことになる。
CPMFの徴収に関する大筋は十九日の時点で承認されていたわけだが、細部についての改訂・補足案については、その後も審議が続けられていた。最終審議は二十六日から二十七日にかけてもたれ、最終的に四つの補足案と七つの重要関連法案が承認された。
政府は当初、第一次投票の最終審議、採決を二十五日に行う意向だったが、票の取りまとめ工作で合意を得た結果として、最終審議・採決に至ったのは二十六日から二十七日にかけてとなった。
取りまとめ工作として政府が最後までてこずったのは、ブラジル民主運動党(PMDB)で、労働者党(PT)からペトロブラス理事に二名が指名されたため、上院での審議ボイコット表明などを行っていた。これに対し、政府はペトロブラスの国際担当理事他、エレトロブラスなどの電気関係各社の要職、ならびに国立保健財団(Funasa)の州長官職を提供し、なだめた形である。
政府の必死の工作活動で実現したCPMF徴収延長案の下院一次投票終結であるが、これによりCPMF徴収延長案全体ならびに政府経費自由枠(DRU)が承認されたことになる。この法案はこの後、来月九日の下院第二次投票に回される。