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2州にまたがり大停電=強盗や交通渋滞で混乱

ニッケイ新聞 2007年9月28日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十七日】二十六日午後五時から二時間あまりにわたって、エスピリト・サント州全域とリオデジャネイロ州北部と北西部で停電が発生し、暗闇に乗じた強盗や交通渋滞など市民生活に大きな影響が出た。
 停電の原因は、両州を結ぶフルナス中央電力の送電線二本のシステムダウンで、安全を理由に、エスピリト・サント州ヴィトーリア市とミナス・ジェライス州オウロ・プレット市を結ぶ送電線も配電中止となった。ミナス州では停電に至らなかった。
 ヴィトーリア市では三〇分あまりの停電の最中に、強盗事件や交通渋滞が多発、市民は強盗に襲われないよう集団で市内を歩いた。午後十時までに少なくとも歩行者四人が襲われ、自動車十台が盗まれた。固定、携帯電話も通話不能となり、消防隊員はエレベータに閉じ込められた人の救出で二十五回も出動した。一部病院でも自家発電が機能せず闇に包まれたが、患者に被害はなかった。