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ウラン濃縮施設設置へ=セアラー州

ニッケイ新聞 2007年9月29日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙二十八日】ブラジル核公社(INB)のトランジャン総裁は二十七日、セアラー州サンタキテリア市に一億九〇〇〇万ドルを投じて、ウラニウムの濃縮施設を設置し、年間八〇〇トンの核燃料を生産すると発表した。
 ウラニウムは、フォルタレーザ市から二〇〇キロメートル離れたセルトンのイタタイア山脈に三億立方メートル埋蔵されている。ウラニウムは燐鉱石の中に含まれているので、ウランの摘出とともに大量の燐も産出される。
 生産は二〇一一年、開始する予定。ウラニウムの生産とともに燐酸肥料も生産する。ブラジルは現在、燐酸肥料を国内消費の四八%を生産し、不足分をモロッコから輸入している。