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ニッケイ新聞 2007年9月29日付け

 四月の文協会長選挙以来、「しんせいきの会」が再び姿を現した。国士舘スポーツ・センターの経営を担うことを目的とした準備委員会を、コチア青年連絡協議会や地元団体関係者たちが発足させたのは、「しんせいきの会」の会合の中で話し合われたからだ。同会を支持する評議員を中心に、この流れを拡大しようとしている。選挙で火花を散らした上原陣営と「しんせいきの会」が、どう折り合っていくかに注目が集まりそうだ。
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 ブラジル移民をあつかった一昨年のNHKドラマ『ハルとナツ』が十一月の間、東京・新橋演舞場で舞台『ナツひとり―届かなかった手紙―』として上演されるという。初の座長公演をするのは女優、仲間由紀恵(27)。ドラマでは年代により三人で演じ分けたナツ役だが、今回は一人で十四歳から七十六歳までの女の一生を演ずるという。病気のために渡伯する家族に置いて行かれ、北海道で一人で育ったナツ。会社を起こし成功者になったが、最後には姉の住む地へ。プレ百周年ともいえる絶妙のタイミングだけに、注目を浴びてほしい。
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 福岡市の障害児教育施設「しいのみ学園」園長で、百一歳ながら今年四度目の世界一周講演旅行を達成した昇地三郎さんが、来年の移民百周年に再来伯し、記念講演を行う意向であることが、援協関係者の話からわかった。昇地さんは先月、サンパウロ市の宮城県人会でおこなった記念講演で、コロニアの温かい歓迎に大感激し、「是非来年も」と考えたとか。百歳を超えてもこのバイタリティー。いつまでも目標を持ちつづけ、元気に活動する生き方は、ぜひ見習いたいところだ。