ニッケイ新聞 2007年10月4日付け
ソニー・ブラジル(加茂靖社長)は今月から本格的に、日本でも発売された最新プロジェクター(画像投影機)をブラジル市場に投入すると発表した。サンパウロ市内のホテルで三日、メディアや企業関係者向けに商品展示をかねた説明会を開いた。
今回発表したのは、家庭でも映画館のような精細な画像が楽しめる「VPL―AW」シリーズと、様々なビジネスシーンを想定した「VPL―C」シリーズの二種。
「VPL―AW」シリーズはソニーが独自に開発したフルデジタル高画質回路「Braviaエンジン」を搭載。従来に比べ騒音を抑えながらもきめ細かく色鮮やかな映像を大画面で楽しめる。テレビやビデオ、ゲーム機など様々な用途にも対応する。
同シリーズは機能の精度別に15型と10型の二種が用意され、定価格はそれぞれ六千二百九十九レアル、四千四百九十九レアル。明るい環境でも映像を鮮明に映し出せる特殊スクリーン(八十インチ)は別売りで販売する。
「VPL―C」シリーズは明るい室内や大会議室での使用を想定した光輝度プロジェクター。天井からの吊り下げ設置なども可能で、多様な用途に対応する。同シリーズはネットワーク接続などの機能別に、六つの型を揃え、定価格はそれぞれ八千レアルから一万九百レアルに収まっている。
一般の大型テレビなどよりも比較的求めやすい価格に収まっているのが特徴。同商品は日本で製造しブラジルに取り寄せる。
同説明会責任者の西村理希さん(同社ブラジル駐在員)は、「家庭でも大型できれいな映像をお手軽に楽しんでもらえるようになるのでは」と説明する。
同商品展示・説明会は来月までリオ、ブラジリア、サルバドールの各都市でも開かれる。同商品の購入や問いあわせは、同社カスタマーサービス(電話11・3677・1080)まで。