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日系スナック企業の老舗=ラッキーをペプシコが買収

ニッケイ新聞 2007年10月5日付け

 世界大手飲料会社のペプシコ・インク社は二日、ブラジル国内トップのスナック菓子製造会社、Lucky(ラッキー、本社=サンパウロ市)を買収すると発表した。同社は日本人一世の尾田嘉雄氏が社長をつとめる。
 同日、ブラジルメディア各紙が一斉に報じた。A・TARDE紙、ガゼッタ・メルカンチル紙の報道によれば、買収額は未公表。同買収は今後、ブラジルの公正取引委員会(CADE)の認可に従い、正式に決まる。
 ラッキー社は「Torcida」「Fofura」「Churritos」「Pellet」「Fricky」などのスナック菓子製造で知られる。
 サンパウロ市内に二つの製造工場を所有。総従業員は六百人。日本、アメリカ、パラグアイ、アフリカ各国に商品を輸出している。サンパウロ市イタケーラ区とペルナンブッコ州レシフェ市に支社がある。
 公式ホームページによればラッキー社は今年、創業四十周年。創業者の故・深田要一さんは日系福祉団体、「救済会」の顧問や「こどものその」の理事を務めていた。
 ペプシ・インターナショナル社の最高経営責任者、ミシャエル・ホワイチ氏は同社の買収について、「我々の経営上大きな補完となる。今後ブラジルでの商機拡大に繋がるだろう」と述べている。
 ニッケイ新聞社は三日、四日と確認の電話をラッキー社にいれたが、尾田氏とは連絡がつかなかった。