ニッケイ新聞 2007年10月5日付け
文協前の角にも中華料理の店がオープンした。従業員とウェイトレスの大声の会話がBGM。寿司を注文し、ないと分かるや店を後にするブラジル人客の声も雑音のように入ってきた。
日系コロニアの総本山―賛否はあろうが―、とされる文協の回りを見ると、客家会館を代表格に中国勢力がかなり台頭しているのは一目瞭然。
将棋に例えるなら、かなりの駒を取られているといえないか。
ポルキロ「コメコメクラブ」は歩、駐在員も多い「喜怒哀楽」が銀。「泰山」向かいの肉屋、八百屋、建築材料店(桂馬、香、歩)が守りを固めるが、文協役員御用達だったが、閉店した「柿丸」を詰めてこられると厳しい態勢になりそう。
ここは文協(王将)が日本のイメージを固めていく必要があるだろう。かつてあった文協食堂(歩)を生き返らせるのはどうか。 (剛)