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日本移民史を教育の場に=リベイラと聖南西=DVDが完成=来年5500公立校に配布へ

ニッケイ新聞 2007年10月6日付け

 NGO団体「ECO・FALANTE」(フランシスコ・グアリーバ代表)がレジストロの日系コロニアを中心に作成した記録映像「リベイラ沿岸と聖南西の日本人」(二十六分)がサンパウロ州教育局の行う日本文化教育プログラム「VIVA・JAPAO」で活用されることが決まり、五日午前、発表上映会がサンパウロ州教育局で開かれた。
 イアラ・プラード州教育局副局長、ブラジル日本移民百周年協会の松尾治執行委員長ほか、関係者ら約百人が出席した。
 一九一三年の桂植民地から始まる同地日本人移民の歴史を記録映像に残す本プロジェクトは、昨年七月にスタート。在住日系人の証言や写真をふんだんに使っており、教材として使用するため、短くまとめられている。SABESP、ノッサ・カイシャ、サンパウロ州教育局の協賛。
 早くにもリベイラ地域の四十公立校に配布、来年には州内にある全公立校約五千五百校でも教材映像として活用される。
 フランシスコ代表は、「VIVA・JAPAOに参加してない学校もこのDVDをきっかけに、日本文化に関心を持ってもらえれば嬉しい」とニッケイ新聞の取材に答えた。
 「VIVA・JAPAO」の日野寛幸コーディネーターは、「子供たちにとって、日本移民の歴史を学び易くなるのでは」と映像の完成を喜び、日本移民や日系社会への更なる理解に繋がれば、と話した。