ニッケイ新聞 2007年10月6日付け
ブラジル初の競泳メダリスト岡本哲男氏が二日に逝去し、国内マスコミがこぞって惜しむ報道をした。ミナス州イタジューバ市在住の河合五十一さん(いそゆき、95)も編集部に電話を寄せ、「不思議なことがあるんですね」としみじみ。五二年のヘルシンキ五輪で銅メダルを獲得したすぐ後、岡本さんは同地の陸軍施設を訪問した折り、当時数少なかった日系人が集まって歓迎会をした。その時に河合さんは、一八一〇年代の貴重な銀貨をプレゼント。一週間前、河合夫人が家の中を整理していた時に思いだし、なにげなく「岡本さんはどうしていますかね」と話をしたばかりだったとか。
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カンポ・グランデの沖縄そばがサンパウロ市で食べられる!?――。その噂を聞きつけ、調べてみるとヴィラ・マリアナ区にある店で出していることが分かった。すでに食べたことのある沖縄一世によれば、こちらは通常のソーキ(トンコツ)の出し汁ではなく、醤油味のよう。サンパウロっ子は醤油がお好き?
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ブラジル日系福音キリスト教会連盟(長田光夫理事長)主催の巡回伝道が、日本から伝道団体を迎えて行われる。一行がリオで行う牧師会には、Jリーグの鹿島アントラーズなどで活躍したビスマルク・バレット・ファリア元選手が出席する予定だとか。ビスマルク元選手はゴールを決めた後に眉間を摘み跪くポーズで、日本で一世を風靡した有名サッカー選手。彼は崇高なクリスチャンで神に祈りを捧げるためにこのポーズをしていたとか。牧師会では当時のポーズを見ることができるかもしれない。