ニッケイ新聞 2007年10月6日付け
誰であろうと平等に審査する―。スポーツでもなんでもこれが難しい。現在のブラジルカラオケ界の課題もそれらしい。
関係者に話をきくと、「以前は審査員の教え子や仲のいい知り合いが歌ったら、それだけで得点アップ」なんてことも。また同じ歌手でも審査員によって「二十点近く得点差が開いた」こともあったとかで、主催者側も頭を悩ませたとか。
「誰もが納得する大会結果をだすこと」。これはブラジルカラオケ界の将来を決めるポイントという。そのためには「二世以降の審査員がしっかり日本語を勉強すること」との声もある。
県人会で開かれるカラオケ大会などでも「なんであの人が優勝したのか」と漏れ聞くことも少なからず。これは多少の嫉妬心も混ざっての発言だろうけど、こうした話はいかにもアミーゴ社会のブラジルらしいことだと感じる。(泰)