ニッケイ新聞 2007年10月10日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙九日】南米ブラジルとヴェネズエラ、ボリアヴィア、アルゼンチン、ウルグアイ、パラグアイ、エクアドル七カ国の財務相は八日、リオデジャネイロに集まり、ヴェネズエラのチャヴェス大統領提唱のスール銀行創立式に立ち会った。
本店はカラカスに、支店がブエノス・アイレスとラ・パスに設置される。資本金は七〇億ドル、産業開発銀行(BNDES)の二〇%強である。同銀行は、地域の産業勃興のために立ち上げ新たな金融ストラクチャーを構築する。
議事録は十一月三日、各国代表によってサインされ、二〇〇八年一月から営業開始する。国際金融での立場で有利なブラジルとアルゼンチンやボリビアとは考え方の相違もあったが、最終的に合意した。スール銀行加盟各国は、資本金を出資する。ブラジルは、他国より多く中心的役割を担うことになる。