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国道民営化の入札=スペイン系企業が落札=国産組は1区間のみ

ニッケイ新聞 2007年10月11日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十日】民間企業への払い下げで注目される主要国道の事業認可のための入札が九日、サンパウロ証券取引所で行われたが、会場は混乱と異様な雰囲気に包まれた。競売に付された七つの国道のうち六つまでをスペイン系のコンソールシアムが落札する結果となった。(今回、落札した企業は、最安値の通行料金を提示した企業である。)
なかでもOHLは五つの国道、二〇七五キロを管理することになり、同じくスペイン系のACCIONAの両グループで南部から南東部にかけての二六〇〇キロに及ぶ国道のうち二二七八キロを管理することになった。フェルナン・ディアス国道の通行料は〇・九九七レアル、レージス・ビッテンコート国道は一・三六四レアルとして、他の追随を許さない破格の値段だった。
 ブラジルの国産グループで唯一落札したのがBRViasで、BR―153、通称トランスブラジリアナを管理することになった。これらはスプリシ、アウレア、ワルテル・トーレのグループで結成された。この種の入札の常勝組と言われるCCR,オデブレット、EcoRodoviasは等外に去った。
 これにより、OHLグループは三二二五キロに及ぶ国道を管理することになり、量的にはCCRに次ぐ第二のランキングに躍り出た。