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人文研=日本語教育の現場みたい=長崎シーボルト大の関谷教授

ニッケイ新聞 2007年10月16日付け

 県立長崎シーボルト大学国際情報学部国際交流学科の関谷融教授(48)が十日来伯、研究員としてサンパウロ人文科学研究所に籍を置きながら、三月末までの半年間、ブラジルにおける日本語教育の調査を行なう。
 同大学では、日本語教育能力試験合格者などと同等の資格を与えられる日本語教師養成コースの設置を目指しており、すでにイギリスやアメリカにも関係者を派遣しているという。
 関谷さんは、すでに今年三、六月に二度来伯、サンパウロ総合大学の日本語学科などの視察を行なった。
 「在学中の日本人生徒が留学生に教えることで実習などもできるのでは。そういうノウハウも吸収していきたい」。
 関谷さんは、父親がブラジルの駐在員だったことから、三歳から六歳までサンパウロ州アメリカーナス市で育ち、ブラジル生まれの弟もいる。
 「青い空に黄色のイペーがキレイだったことを覚えています」と話し、ブラジルには、ノスタルジーを感じてきたという。
 滞在期間は半年だが、大学の休暇、ナタル、新年、カーニバル、と続くため、「どのくらい調査できるのか不安」と笑いながらも、「伝統あるブラジルの日本語教育の現場を訪れたい」と積極的な姿勢を見せ、関係者への協力を呼びかけている。
 関谷さんの連絡先は、人文研(電話=11・3277・8616)まで。