責任重し、給与は安し=サンパウロ州教師はアクレ州の四割減
ニッケイ新聞 2007年10月17日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ市十五日、十六日】教員給与の安いことは以前から言われ、教師の動機付けのため、また、良い人材の確保やより良い授業が行われるためにも、評価の現われとしての給与を考慮すべきとの声はあった。
これに対し、十五日の記事は、サンパウロ州の教師の初任給は八・〇五レアル/時で、アクレ州では一三・一六レアル/時との数字を報告。また同時に、フォーリャ紙では、アクレ州の給与の改善は数字にも表れているとして、文部省が行う小学四年生の学力テストの結果を報告。それによると、二〇〇三年と二〇〇五年とで比較した場合、サンパウロ州では一七六・八から一七七・九で一・一ポイント上がったが、アクレでは一五六・二から一七〇へと一三・八ポイント上がっている。
初任給の差そのものは、サンパウロ州ではアクレ州より三九%少ない給与ということになるが、これに地域差を考慮した購買力比較ではその差は六〇%にもなる。
この報告について、セーラサンパウロ州知事は、サンパウロ州では出来うる限りの額を払っていると説明。また、州教育局のカストロ氏は、ミナス州や連邦府の教師給与は決して高くない(各々、ランキング一七位と一九位、アクレ州は一位で、サンパウロ州は八位)が、四年生の学力テストでは全伯のトップ三に入っていると反論。教師をいかに評価しているかが給与にも反映されることを認めつつも、それだけでは教育のレベルや質は決まらないとしている。
サンパウロ州では新しい教師の募集も行うが、教員免許を持つ人の七割以上は他の職業に就いているとの文部省報告もあり、学校等、枠作りに目を向けがちな現状を、教師の養成、確保とその実力アップと言った面にも着目し、変えていく必要がある。教育相も「今の給与が理想的とは考えていない」とコメントしている。