ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 廃材で環境保全へ=回収PVCと木片で合板製造

廃材で環境保全へ=回収PVCと木片で合板製造

ニッケイ新聞 2007年10月18日付け

 【エスタード・デ・サンパウロ紙十七日】Wisewood社は十六日、サンパウロ州イタチーバ市で環境保全の技術を適用しプラスチックの廃材と木片による環境に優しい合板を製造すると発表した。製造技術は、リオ・デ・ジャネイロ連邦大学(UFRJ)で開発。合板の用途は、鉄道用の枕木や電柱の横木、輸送用のパレットに使われる。
 同社は産業開発銀行(BNDES)から一二五〇万レアルの融資と、さらにウルトラ・グループのイジェル氏から七五〇万レアルの出資を受けた。技術開発には、すでに八〇〇万レアルを投じている。原料は、工場や建築現場などから排出する廃材を利用する。
 すでにヴァーレ・ド・リオ・ドーセやAmBevなどから大量注文が、入っている。プラスチック合板は、切れ端が再利用できるので捨てる部分がない。生産は十一月、月産一〇〇〇トンのペースで始める。それに使う廃材プラスチックが月九〇〇トンとされる。