ニッケイ新聞 2007年10月18日付け
保健省は十六日、一月から九月までのデング熱患者が昨年同期比で五〇%増と警告。患者総数は四八万一三一六人、死者も一二一人で、最悪だった二〇〇二年の死者一五〇人に迫る勢い。患者の多いのはマット・グロッソ・ド・スル州、サンパウロ州、リオ州などで、ブラジルでの患者の死亡率は一三%(世界平均は三%)。国内では三種類のヴィールスが見つかっており、一度かかると免疫ができるが、別の種類に感染しなおすと出血性のデング熱にと進む可能性があり、致死率が高くなる。水溜りをなくすなど、予防に注意を。
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サンパウロ州保健局は厚生省に対し、抗炎症剤の一つPrexigeの国内での販売禁止を求めた。スイスの製薬会社の製品だが、国外でも販売禁止処置が取られた国があり、保健局は、肝炎や胃潰瘍などの発生も含め一四七の副作用の事例を記載した書類を提出。Prexigeはブラジル内でもよく使われている抗炎症剤の一つ。
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ボリビアからのガスが値上がりしたことは本紙でも報じたが、今月末には家庭用のガス(ブチジョン)が平均三七レアルに値上がりするらしい。二十三日に値上げ幅は決まると言うが、家計を預かる人や、頻繁に外食する人たちにはこたえる一報。
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サンパウロ州グアルーリョス市で今年開校したばかりの州立学校に四度目の強盗侵入。最近の侵入は十五日で、コンピューターやプリンター、テレビなどが持去られた。警察では犯人は地域の住民で、麻薬の常習者と見ている。州教育局では盗品はできるだけ早く補充すると言っているが、学校では夜の警備もしてなかった。泥棒にはもってこいだったと言うことか。