ニッケイ新聞 2007年10月19日付け
日本語教師本邦研修の「廃止を含めた抜本的見直し」反対の署名約三千人分を、緒方貞子JICA理事長に手渡してから約半年。日本語センターの谷広海理事長が、先月末、JICA本部や海外日系人協会、国会議員らを訪ねた。
「一世の教師らが高齢化していく中で、日本語を勉強する生徒の数は減ってない」と、将来の日本語教育における訪日研修の意義を訴える。
「できるだけ前向きにと言ってくれてるけど、中南米に理解の深い議員も減ってしまった」と谷さん。しかし「意義があるものは残すって(見直し案に)あるからね」とねばり強く「次の機会を考える」という。
すでに文書として見直し案が出されている以上、研修継続のためには活動を続けていくしかないだろう。「本当によかった」と目を輝かせて話す、研修OBの顔を思い出した。 (稲)