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東西南北

ニッケイ新聞 2007年10月24日付け

 サンパウロ市近郊で週末に地下鉄や電車(CPTM)で出かける方に朗報。二十七日の土曜日から、ビレッテ・ラゼールと呼ばれる新しいカードが販売され、乗車料金が二レアルになる。カードは地下鉄と電車の双方で使えるが、バスとの乗り継ぎはできないとのこと。同じカードで週日も乗れるか、週末だけの限定使用となるかは未定。
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 昨日の東西欄で触れた生後間もない赤ちゃんの誘拐事件は、二十二日に三五歳の女性が逮捕されて解決。女性は我が子を失ったうえ、もう妊娠できないため、夫の気持ちをつなぎとめておくために誘拐したという。無事に生還した我が子を胸にほっと安堵の両親は、女性の心情も理解。テレビでは、両親が「女性を赦す」と言ったと…。
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 カラカラの天気の後は寒冷前線による大雨。大サンパウロ市圏のフランシスコ・モラット市では、日曜日夜、庭に溜まった水を抜くために川に面した壁に穴をあけようとしていた女性と甥が、壁が壊れてなだれ込んだ濁流にさらわれ死亡。フランコ・ダ・ロッシャ市では、同じく日曜日に母子が濁流にさらわれ、母親は助けられたが、子どもは遺体で発見。ガルーリョス市でも、日曜夜から川に流され行方不明となっていた男性が、二十二日午前、遺体で発見された。
飛行場が一時閉鎖されたり、ひょうの被害が出たりと、荒れ模様の天気はまだ続く見込み。
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 国外の大手企業の買収などで気炎をあげるゲルダウ・グループの会長が、政府は支出削減と生産性の向上を目指さなくてはと進言。一般の会社ならば収益が上がらなければトップの首のすげ替えとかが始まる。小切手税に必至にしがみついている政府はどうすればよい?