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東西南北

ニッケイ新聞 2007年10月25日付け

 サンパウロ市パウリスタ大通りでは歩道の改修工事で一番右側の車道が使えなくなっている。この処置はパライゾ方面行きもコンソラソン方面行きの両方向で適用。工事は来年4月までの予定で、工事が始まってからは、連日、渋滞とのこと。車でパウリスタ方面に出かける際は別ルートも確かめて。
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 サンパウロ市ではアルコール燃料のバスのテスト走行を十二月から実施する。サンパウロ市では一九七九年にもアルコール燃料のバスのテストを行ったが、思った結果が出ず、実用に至らなかったが、今回は改良されたエンジンでの再挑戦。サンマテウス~ジャバクアラ間を走るバスはマウア市、サントアンドレ市、サンベルナルナード・ド・カンポ市、ジアデマ市も通る。プロジェクトの担当者は、燃料費は現行比二〇%アップとなるが、二酸化炭素の排出量は九三%まで削減できるという。
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 車に乗っていて犬をはねたら、誰の責任?大南河州のヴィアマン市で徐行中の車の前に犬が飛び出し、はねられた。犬の飼い主は、車はスピードを出して走っていたとして犬の治療費を求めていたが、裁判所は運転手側の主張を認め、逆に、運転手の被った損害額として七九三・九九レアルの支払いを命じた。犬の管理不行き届きということか。
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 離婚訴訟中の父親が母親の住むアパートに来ては扉を破壊。アパートには母親と一緒に二人の娘、それに一六歳の息子が住んでいた。二十三日未明も、いつものように扉を壊し始めた父親を見かねた息子は、ついに四九歳の父を刺殺して逃走という痛ましい事件がサンパウロ市南部で起きた。寒空に、失った夫と逃げた息子を思う母親と娘ら。家族の悲しみを雨が覆う。