ニッケイ新聞 2007年10月30日付け
新条例が次々出るサンパウロ市のカサビ政権。交差点でのビラ配りが再認可されたと思ったら、二十五日には携帯電話使用に関しての条例改正。今回の改正によると、映画館や劇場、図書館、病院の集中治療室のそばなどでは、発信も着信も禁止。罰金は三四〇レアルで、違反者は当該地からの退出を命じられたり、警察を呼ばれることも。病院、霊安室、市の公共の役所などでは、音を立てない状態でならスイッチが入っていても可。
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本欄で少し触れたビレッテ・ラゼール(地下鉄、電車共通)の発売開始。最初は二二レアル支払ってカード作成とともに一〇回分の乗車が可能に。それ以降は一〇回分ずつ(二〇レアル)払っていくことになるが、使用できるのは、土曜日の午後六時以降と、日曜、休日のみ。それでも、一回乗るごとに三〇センターボの節約ができる。このカードはその場で何人でも連続使用できる。
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航空機業界のGOL社の経営者の一人、コンスタンチーノ氏が、警察署前でカメラマンに暴行したとして、フォーリャ、エスタード紙などがこぞって報道。撮影拒否の姿勢から、カメラをたたく、果ては大きな石を取り上げ、投げつけるぞと脅すところまで、そばにいた別のカメラマンにすべて撮影されてしまった。上に立つ人としては大人気ない。でも、カメラが顔にあたったせいで苛ついたとうその言い訳はもっと見苦しい。
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リオ市の土砂崩れで普通となったトンネルは昨日から、片側の車線のみ開通(時間制限を設けた上で両方向に使用)。サンパウロ州グアラチンゲターでも、二十八日朝、水漏れでゆるんでいた土壌のせいで土砂崩れが起き、三人が死亡した。