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編纂委員長に森USP教授=百年史=写真集を日伯で来年出版=史料館30周年事業も兼ねて

ニッケイ新聞 2007年10月30日付け

 ブラジル日本移民百周年協会の執行委員会(松尾治委員長)で四日に正式に発足した百年史編纂委員会の第一回会合が十五日に行われ、森幸一USP教授が編纂委員長に選ばれた。
 同会合では、日本の大手出版社を通して来年前半に、写真集を刊行する交渉をする上で、書名『Viva Japao!―写真で辿るブラジル日本移民百年史』とし、「編集」としてブラジル日本移民史料館(編纂責任=栗原猛運営委員長)、百年史編纂委員会(森幸一委員長)、「監修」として全伯の日系博物館が名前を連ねることが決まった。
 来年は移民史料館創立三十周年でもあることから、写真集はその記念事業としても位置づけられ、同館が主体となって編集する。
 また、同日夜に行われたブラジル日本文化福祉協会の常任理事会で、森編纂委員長が百年史プロジェクトと移民史料館の緊密な相互補完的関係を説明し、百周年協会が百年祭後に活動を停止した後は、文協がその事業を引き継いでくれるように依頼し、その場で承認された。
 条件として、引き継ぐ時点で資金状況を見直し、それに見合ったプロジェクトに見直すこと、森編纂委員長がそのまま文協に移ることがあげられた。
 二十二日の第二回編纂委員会では、JICAから今年度予算の中から約二万ドルの支援が行われる見通しとの報告があった。その他、出版社との交渉状況が報告された。
 また、十九日から行われた第三回史料館会議でも各地の移民史料館に写真提供などの協力要請が行われ、承諾された。来月初旬までに持ち寄られた写真を加え、全伯の歴史がわかる写真集にする予定。