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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2007年10月30日付け

 「過去四十五年の半分は見るべき業績もなく、『なんのための中央会なのか』と疑惑の目で見られてもしかたありません」。今年五十周年を迎えた農拓協が、五年前に作成した組合概要の一部だ。
 資金難、散発的な事業、休業、再建、補助金の打ち切り…。概要中に紹介されている組合の歴史はパッとしない。「目立った事業もなく日系社会からも忘れられた」と、農拓協自身、その在り方のまずさを認識していたことが伺える。
 九四年以降、農拓協は日系唯一の中央会になった。農業における日本移民の功績は誰もが認めるところであり、日系農協はコチア解散後も全伯で活動を続けている。
 「農業は非常に難しい」と皆が口を揃えていう現在。こんな時期だからこそ、その役割も大きくなってくるのではないか、と、式典に参加して痛感した。   (稲)