ニッケイ新聞 2007年10月31日付け
国際サッカー連盟(FIFA)は三十日、理事会を開き、二〇一四年のW杯のブラジル開催を正式に承認した。ブラジルでの開催は一九五〇年以来六四年ぶりで、南米では七八年のアルゼンチン大会以来となる。
三十日付共同ではブラジルを「過去のW杯すべてに出場した唯一の国」で「最多五度の優勝を誇る世界屈指の強豪国」と紹介しているが、フォーリャ・オンラインによれば、三十日の理事会では、交通、宿泊等の施設問題や治安の問題等、問題点の指摘はあったものの、最終的には、ブラジルは開催に必要な条件が備わっているとして承認された。
ブラジルにとって幸いしたのは、ライバル不在の候補地であったこと。大陸連盟持回り制の原則から、一四年の大会は南米開催と決まっていたが、昨年立候補を表明したコロンビアが今年になって辞退したことで、ブラジルだけが正式に立候補していた。
正式決定を喜ぶ報道は多いが、指摘された課題が今後、重くのしかかってきそうだ。