ニッケイ新聞 2007年10月31日付け
【フォーリャ・デ・サンパウロ紙二十六日】ベネズエラ政府は二〇〇八年度予算に一億九三四〇万ドルの「反米同盟基金」を計上した。中南米への米国帝国主義の進出を防ぐ、チャヴェス政権の外交政策だという。
さらにチャヴェス大統領の目標は、新メルコスルへの参加である。新メルコスルでは指導的地位に留まり、同協定の見直しと加盟国の基本方針を検討する。ブラジルでは、ペルナンブッコ州に合弁の石油精製所を建設する。
ベネズエラを中心とするキューバ、ボリビアを結ぶALBA枢軸同盟を設立する。さらに同枢軸にニカラグアも加える考えだ。ラテン・アメリカ以外では、イランやシリア、ベラルーシ、ロシアをもふくめた反米同盟を結成する。