ニッケイ新聞 2007年11月02日付け
今日から始まる飛石連休で旅行する人々は気をつけてと、伯字紙に書かれていた。サンパウロ州、パラナ州、サンタカタリーナ州、リオ・グランジ州、マット・グロッソ・ド・スル州ではまとまった雨が予想されているため。従来の連休同様、海岸地方への車は三〇万台に上ると考えられ、アンシエッタ、イミグランチス道など、海岸地方へ向かう自動車道では渋滞と雨の両方に悩まされることが考えられる。
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連休に出かけない人はインターネットに興じるのかも知れないが、国内のインターネット使用者は二〇〇〇万人に及び、昨年同期と比べ、四七%増えたという。ランハウスで過ごしている人や一家で複数が同じアドレスで利用するケースなどを考えると、利用者数はもっと多いと思われるが、日本の子供がゲームソフトに興じ、友達と遊ぶ時間もなかったり、携帯のサイトでいじめといったニュースを考えると、同じ轍を踏むなかれと注告する人も必要か。
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三十一日から一日にかけて車の走り回る音などに悩まされて眠れなかった人もいたかもしれないが、その最大の原因は、サッカーのブラジレイロ杯でサンパウロが五回目の優勝を決めたことだろう。モルンビー競技場を埋めたファンは七万とも言われ、アウェで試合した相手は気の毒だったかも。サンパウロの優勝は、サッカー・クラブとしては初めてのペンタ。偉業を成し遂げた選手たちもファンも、歓喜、歓喜の眠れない夜を過ごしたことだろう。テレビの前で張付いていたファンも、会場で観戦していたファンも、W杯招致決定に続く快挙に沸いたのでは。勝ったチームは負けたチームの分も励む必要ありと言うが、次はどこが優勝するか。