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排気ガスの排出量測定=来年からの点検義務化を前に

ニッケイ新聞 2007年11月06日付け

 サンパウロ市は世界一九三都市の中で大気汚染度第六位、その大気汚染源の九二%は、車の排気ガス。さらに市内だけで一日に八七〇台の車やバイクが新たに参入という九月十六日付エスタード紙の記事については本紙既報だが、この大気汚染の被害者への対応で市の公共医療機関が費やす費用は年間三〇億レアルに上る(四日付エスタード紙)。そこで、市当局が来年からの排気ガス規制に先立って、五日から始めたモニター制度について紹介したい。
 このモニター制度では、市内五二カ所にリモートセンサーを搭載した車両(バン)を配置し、赤外線と紫外線により、車両通過前と通過後の大気中の一酸化炭素濃度を分析。基準値以上のガスを排出している車は点検勧告を受け、排気ガス量の少ない優良車は表彰されるというもの。測定は七時から一一時、ならびに一五時から二〇時。今回の測定値によって罰金を科せられる事はないが、来年から排気ガス規制が始まるにあたり、市内の車による大気汚染の実態を知るとともに大気汚染度の高い車には前もって警告し、点検、修理を促すとしている。
 ちなみに、汚染物質の量は、低速で二五〇〇回転の状態の車が排出するガスに対して何%にあたる一酸化炭素を出しているかで測定される。市当局では、市内登録の五六〇万台中、一二〇万台が排気ガス排出量の高い車と見ている。対象は全車種、判定は五段階で行われる。
 なお、来年から始まる排ガス規制では、ナンバープレート順に定期点検を義務づける。市では一日最低二〇〇〇台の車の点検をし、二〇〇九年までに全車両の初回点検を終らせる意向だが、基準は年毎に厳しくなる。九月発表のデータでは排気ガスの排出量は年に五%ずつ増加とあるが、市当局は、この排気ガス規制により、初年度は大気汚染度の一〇~一五%減、最終的には四〇%までの汚染度減を目指している。

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