ニッケイ新聞 2007年11月08日付け
【パラナ新聞】ロンドリーナ市教育局は、去る九月七日の独立記念日を記念し、一日から七日まで「祖国週間」を設け、いろいろな国の文化を紹介する催しを同市のセントロ・シビコで開催した。
今年は〇八年日本移民百周年の前年であることから、日本文化の紹介が主となり、ロンドリーナ市の発展に貢献した日系先駆者たちに敬意が表された。
開会式でネジソン・ミケレッチ市長は「愛国心を人々に考えさせるとともに、ロンドリーナ市の発展に貢献した日系社会に感謝の気持ちを表したい。この週間を通して、いろいろな国の文化と交流を深めたい」とあいさつした。
またロンドリーナ日本移民百周年祭委員会の吉井篤委員長は「ロンドリーナ市の発展に貢献した日系の先人たちと、日本移民がブラジル国民から受けた〃歓迎〃に感謝している。人種に関係なく、ブラジルのために各国の良い文化を持ってくることが大切だと考える」と話した。
開会式では、めぐみ学園の生徒らによる太鼓の演奏、ロンドリーナ沖縄県人会(ACROL)による沖縄の踊りが披露された。着物で参加した熊本県人会の会員も注目を集めた。
ルイス・フェルナンド・ピント・ジアス副市長、金城ロベルト市議、移民百年祭委員会の宮元岩旺総合調整主任による国旗掲揚が行なわれた。
自身の子供が太鼓の演奏に参加した平沢ロベルトさんは「私の子供にとって、このイベントに参加することは、国の発展に貢献した日本移民について知る重要な機会。日系人はブラジルに対して、尊敬と大きな愛国心を持っている」と話した。
ACROLの大森田畑アンジェリーナさんは「子供の頃は、このイベントに学校を通し参加していたが、大人になってからは機会がなかった。日本文化をこのイベントで披露することは、日本移民が持ってきた日本文化の良い所を見せる機会でもある」と述べた。
期間中は、ウジハラ・ヒコマ市立小学校が日本の踊り、ダウン症の児童が通うAPSダウン学校が空手、グループ・カイコが相撲を披露した。期間中は連日国旗の掲揚とロンドリーナ楽団による国歌の演奏が行なわれた。独立記念日の最終日(七日)に行なわれた行進には、三千人以上が参加した。