ニッケイ新聞 2007年11月10日付け
サッカー・ビジネスが資金洗浄の道具になっているという疑惑を解明するコリンチアンスCPI(議会調査委員会)は八日、支持票が三票足りず却下されたとフォーリャ・デ・サンパウロ紙が報じた。これで殆どのサッカー・クラブと選手、事業家ら多数が、疑惑から解放された。
PT(労働者党)とPMDB(ブラジル民主運動党)の幹部や州知事らが、CPI設置要請案を取り下げるよう議員に圧力をかけたようだ。一時二百八十票も集まった支持票は、百六十八票に減り必要数百七十一票に達しなかった。
ブラジル・サッカー協会(CBF)や地元へW杯サッカーの試合誘致に奔走する下議は、地元州に疑惑がかかることで誘致運動へのマイナス影響を恐れた。