ニッケイ新聞 2007年11月13日付け
小さな町の小さなヒーローが一歳十カ月の女の子の命を救った。サンタカタリーナ州の人口二五〇〇の町パルメイラ。この町の五歳の少年が九日、火事になった家に飛び込み、ベビーベッドで寝ていた赤ちゃんを助け出した。スパイダーマンの服を着て写真に収まった少年は、「スパイダーマンには怖いものなんかないんだから」と。十一カ月で母親に捨てられ、おばと暮らすこの少年は、小さいころからのスパイダーマンの大ファン。将来は消防士になりたいという。
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詐欺事件や交通事故が絶えないブラジル。でも、こんな事件なら笑えるのかも。サンパウロ市ラッパ区で八日に強盗を企んだ一派は、用意した車の横腹に書いたポ語の間違い(EとIの取り違え)で警察に捕まった。八人組の一派は九月に一五〇〇万レアルを盗んだ犯人でもあり、押収した二台の車には金庫をこじ開けるための道具や銃器が用意されていたという。
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こちらは海賊?サンパウロ州サントス港で積荷の略奪を繰り返すこと九度(今年だけで)の賊。輸出、輸入のための積荷のコンテナを狙うわけだが、七日で九度目を記録するこのグループの襲撃で、これまでに一一二のコンテナが被害にあったと。警察の調べでは、実際の被害額がつかめないものもあるとのことだが、手口から見て、同じグループの犯行だと思われている。
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サンパウロ市の一〇のレストランなどで調べたところ、禁煙席は喫煙席と同じくらい空気が汚れていたという。煙草の害は、吸っている人より、そばでその煙を吸う人の方が大きいというのはよく言われるが、公共の場所は全面禁煙にする以外、煙害から身を守る方法はないのかも。