ニッケイ新聞 2007年11月13日付け
【さいたま支局=蓑輪政一支局長】世界的な規模を誇る國際ウオーキングの祭典、第三十回日本スリーデーマーチ(日本ウオーキング協会、東松山市、朝日新聞社などの主催)が、去る二日から五日までの三日間、埼玉県東松山市を中心とした武蔵野、比企丘陵一体で開催された。
今年は三十回目という節目の大会、好天続きということにも恵まれ、三日間で過去最多の十一万千五十二人が参加という記録を残した。
大会初日には早朝七時前、三十キロコースを歩く参加者の出発で、訪日中だったリベルダーデ歩こう友の会、高木ラウル会長が中央会場の壇上に立って、「来年はブラジル移民百周年の記念すべき年、これに合わせ来年六月に、ブラジルでウオーキング大会を開きます。この大会に日本の皆さん多数の参加をお待ちしています」と声を張り上げてブラジルでの大会をアピールした。
この後ブラジルの国旗を先頭に、ブラジルサポーターなどと一緒に十キロコースを歩いた。途中「ボーンジア!」と声をかける人がいて、よく聞けば以前にブラジルにいたことがあって――などと話が弾んだり、中学生たちが「アッ、ブラジルの旗だ!」と寄ってきたりと、あっという間の十キロだった。
『楽しみながら歩けば、風の色がみえてくる』を合言葉で開催されるこの大会は、主催関係機関の努力や、参加者の関心の高まりなどがうまくミートして年々盛況さを増してくる。日本ウオーキング協会も、来年のブラジルでの大会には強力なバックアップ体制を整えているという。成功と盛況を期待したいものだ。