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東西南北

ニッケイ新聞 2007年11月14日付け

 十二日午前十時半ごろからサンパウロ市のバスターミナル、ドン・ペドロ・セグンドのバスが全面的にストップ。四時間後に業務再開となったが、サンパウロ市でも最も動きのあるターミナルの一つでの抗議行動で要求されたのは、トイレと食事場所の改善。ターミナル内での罰金にも文句はあったようだが、約七〇の路線で十六万人の利用者のいるターミナルでの突然の運行停止。サンパウロ市東部の住民を中心に迷惑を被った。
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 そのターミナルに程近いヴィンテ・デ・シンコ・デ・マルソは、クリスマスにかけて人出が増えるため、カルロス・デ・ソウザ・ナザレからラデイラ・デ・コンスティトゥイソン間を時間限定で車両通行禁止とする。十二月二十四日までの間、月曜から土曜の十時から十八時の時間帯は車の乗入れはできないことになる。歩行者天国ならぬ買物客天国。
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 借金を払わなければ殺すと脅かされていたアラカジュ市の婦人。留守宅に押入った二人組みが子守りに来ていた十四歳の少女を縛り、アパートに放火。幸い、四歳の長男が煙のにおいで目覚め、少女の縄を解き、ベランダから助けを求めた。二歳の弟もともに救出されたが、一〇〇〇レアルの借金のせいでアパートはめちゃくちゃ、子供たちも失うところだった婦人。脅迫電話は間に受けていなかったらしい。幼子による救命の第二話。
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 二七トンの米の間に一トンのコカインを隠して運んでいたトラックが十二日朝、サンパウロ市東部のサンミゲル・パウリスタで捕まり、パラグアイ人二人を含む三人が逮捕された。また、サンパウロ市北部のピリトゥーバでもトラックに積まれた五八二キロのマコーニャを押収。こちらは逮捕者はなかった。