ニッケイ新聞 2007年11月15日付け
十三日未明、サンパウロ市南部ジャバクアラ区のファベーラ・アウバで火事。少なくとも六一棟を焼失、七〇家族、約二五〇人が焼け出された。赤ん坊にミルクを飲ませようとアルコールを使って火を起した際に、誤って火事になったものらしい。市では、焼失家屋一軒につき五〇〇〇レアルを支出するとともに、他の居住区に移動させる予定。
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サンパウロ市東部のブラス区では今年に入ってからだけでも少なくとも一〇度の停電。地下に敷設した電線が盗まれたためで、工場や商店が立ち並ぶ地域だけに、一軒で一日に三万レアルの損という声も。ある店では地下室にいくつかの穴が掘られていた。盗まれた電線の総重量は三トンにも及ぶという。
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高血圧に並び、恐れられている糖尿病。一八歳以上の患者は少なくとも六二〇万人とされているが、自分が糖尿病であることを知らなかった人も二人に一人。保健省担当者は、潜在的な人も含めた患者総数は一二〇〇万と見ているが、糖尿病対策の法律が一年以上経っても未だに実効に至っていない。治療薬やモニター用キットの内容、患者の指導のためのプログラムなどが決まり、動き始めるのは来年以降。その前に財源の確保が必要なようだが…。
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クリスマスに向けての動きが活発になってきたが、サンパウロ州イトゥー市では、二八階建てのビルに相当する八四メートルの大きなクリスマスツリーがお目見え。設置されたショッピングセンターのマクドナルドのマークが小さく見える。
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昨日の本欄でヴィンテ・デ・シンコとあるのはヴィンテ・エ・シンコの誤り。お詫びして訂正いたします。