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ニッケイ新聞 2007年11月15日付け

 日本の国会で与党が提出した新テロ対策特別措置法案の審議が行われている。同法案は衆院通過後、参議院に送られるが、野党が過半数を占める参院で否決された場合は、衆院に差し戻し、そこで再議決されれば参院で首相問責決議案提出の可能性もあり、衆院解散含みの展開も予想されると報じられている。仮に「年内解散」が現実となれば、百周年・日伯交流年のスタートは在外選挙から、なんてことも?
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 「読谷村人会のあゆみ」出版会で披露された、笠戸丸移民が持参した三線。作られた時から考えれば、百年以上の歴史がある、ブラジル最古の三線だろう。保管していた息子の清信さんによれば、父の伊八氏は決して他人に譲らないよう言い残していたという。その清信さんが三線を習い始めたのは十二年前。「アポゼンタするまでは全く弾く機会はなかった。今覚えているところです」。
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 サンパウロ日伯援護協会の創立五十周年記念事業である「援協福祉センター」建設地の解体工事が今月はじめから進められている。建設地はサンパウロ市リベルダーデ区のファグンデス街。解体業者とは建物内の廃品回収を条件にして無料で契約。現在は屋根や窓ガラスなどが取り外され、あとはトイレの便器や洗面台など、まだ再利用できるものが取り外されるという。建設費の工面など今後の課題はあるが、関係者によれば、この解体工事は今月末にはおわり、「早ければ来月中旬から来年はじめにかけてセンター建設の定礎式を行えるかもしれない」という。