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大耳小耳

ニッケイ新聞 2007年11月17日付け

 コロニア最高齢二世と思われるカルメさんの苗字、金城はブラジルでは「カナグスケ」と登録されている。本来の「カナグスク」の綴りを間違えて登録されたようで、父・大三郎さんの名はブラジルでは「ダイタロウ」、母・カメサさんの名も「カミ」に。渡伯時に間違ったままの日本移民の名前、どれくらいあるだろうか。
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 羽黒高校ではブラジルからの留学生を受入れ始めてから、野球、サッカーのレベルが向上した。野球に関しては山形県勢として初めて選抜甲子園大会でベスト四に進出し、サッカーでは〇五年から毎年全国大会に出場している。また、現在バレーボールへの留学生も考えているとか。近い将来、様々なスポーツ分野においてブラジル人が大活躍を収める時がやってくるかもしれない。
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 十二月から、いよいよ日伯方式のデジタルTV放送が始まる。日本以外で、日本のデジタル技術を採用したのはブラジルだけ。それが十二月から日系人が最も多いサンパウロ市で開始するのは、プレ百周年に相応しい。世界に冠たる日本のハイテクと、ブラジルが誇る「ジンガ」(カポエイラやサンバなどの軽い身のこなし、サッカーのフェイントなどの足さばき)が一緒になったあたり、まさに理想的な組み合わせ?! 早く普及して値段が下がってほしいものだ。