ニッケイ新聞 2007年11月17日付け
今日付けの社会面でも報じたが、サンパウロ州ボツカツ市に暮らす具志堅金城カルメさんは、沖縄県人笠戸丸移民の娘で、本日十七日に九十八歳の誕生日を迎える日系二世だ。
カルメさんに日本国籍はない。日本を訪れたことはないが、NHKを通して日本の歌などを聞くのが日々の楽しみだそうだ。百歳前だが肌は若々しく、ポ語や沖縄方言、日本語を交えながらにこやかに話す姿はとても温かく感じがいい。
そんなカルメさんより年上で、今なお健在な二世はいるだろうか。第二回移民船の旅順丸が一九一〇年に着伯していることから、いるとすれば必ず笠戸丸移民の子どもであるわけだ。
しかも彼女の誕生日である一九〇九年十一月十七日より先に生まれていることが条件。情報のある人はぜひ編集部まで一報をお願いしたい。(電話11・3208・3977) (泰)