ニッケイ新聞 2007年11月20日付け
「その企画が百周年事業に値するか!」。老ク連の代表者会議で、マイクを握り締め立ち上がって熱弁をふるう役員。
「てっきり本部センターの上にドーンと下宿所を作る計画かと思ったから賛同したが、二階部分を改修するだけなら年間予算でできるだろう。わざわざ〃百周年事業〃といわんでいい!」。
百周年を、「いい機会だ」と乗ずるのでなく、百年という重みに相当するものであるべきだと、強い思いを抱く一世。「老ク連で何ができるわけでもないけど…」と遠慮しつつも、内部の議論は沸きに沸いた。
改修話は今後実現に向けて検討されていく予定だが、〃百周年〃という冠は付かないだろうと推しはかられる。
めでたい節目に賜りたい思いはわからなくはないが、百年という歩みを思えば「値するかどうか」という視点は意義深い。 (稲)