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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2007年11月23日付け

 最近、日本人の子供に会った。目線を合わせ挨拶したが、ものの見事に無視された。
 知らない人と話さないよう親から言われているのか、恥ずかしがりやなのか。記者の人相が悪いせいかも知れない。
 躾云々はさておき、概して人懐こく、大人に物怖じしないブラジルの子供に慣れたせいか、少々淋しく感じた。
 広島市で在日ペルー人に女児が殺害された事件から、今月二十二日で丸二年が経った。事件を風化させまいと地元では、子供の見守り活動を強化させているという。
 子供たちを守るのは、社会の務めだが、青少年のコミュニケ―ション能力の欠如が語られる今、他者との係わり合い方をどう伝えているのだろうか、と気になった。
 同地はブラジル人集住地区とも聞く。子供たちは〃ガイジン〃をどう見させられているのだろうか。      (剛)