ニッケイ新聞 2007年11月24日付け
二週間の訪日を終えた上原幸啓・百周年理事長。事務方が同行せずに日本側との調整はできないのでは…という指摘があったが、上原氏の言を信じれば、二年続いての〃表敬訪問〃。それもいかがかと思うが、宮内庁にコロニアの喜びの声を届けたのは、成果といっていいだろう。今月二十六日で八十歳を迎えるが、家族からの誕生会の申し出を「百周年などで忙しいから」と断ったという。この時期の訪日自体に批判があったことを考えると、さすが雲上人、時間の捉え方が違いますな。
◎
日系移住地が市になったボリビア・サンフアンで現在、市制以降にともなう施設整備計画が進んでいる。同市の初代市長は、日系二世の伴井勝美さん。計画は、市役所庁舎建設や市街地の街路整備、排水路造成など大掛かりなもの。市役所調査の建設には約五十七万ドルを投じ、一部は日本建築の建物になる予定だという。
◎
援協傘下施設あけぼのホームの看護師がアインシュタイン病院に四人採用されたが、日伯友好病院でも医療機器の保守・保全を担当する技術者が最近になって、近隣の大病院に引き抜かれているそうだ。有能な人材ならば引き止めておきたいところ。という意味ばかりでもないだろうが、援協関係者は簡単なクリスマスボーナスとして、同病院の従業員約千三百人に対し、お菓子や飲み物などが入った四十レアル相当のギフトセットをプレゼントする予定とか。