ニッケイ新聞 2007年11月24日付け
「日本移民百周年はレシフェでも祝いたい」と話したのはペルナンブコ州レシフェのブラジル日本移民百周年記念協会の桑江ヴァルテール会長(60、三世)。来年日本移民百周年に向けて式典や事業を計画している。
来年六月十八日に、地元関係者などを集めて市議会で記念式典を行う計画だ。詳細は未定だが、日本からの海上自衛隊が式典に参加することが決定している。
記念事業では、大きな石を使った記念碑や芸術家による作品制作を検討中。しかし、担当者はじめ予算なども未定のために、工事開始や完成の目途は立っていない。
このほか、日本庭園などの大型建設事業を計画していたが、「作るのは良いが、その後の維持費などが大変」(桑江会長)と建設を断念したという。
記念式典はレシフェをはじめ近郊のペトロリーナ、ジョアゼイロと合同で開催する予定。大きなイベントはバイーアを中心に行う計画をしているため、近隣の地域だけで行うことを考えているという。
来年〇八年は同地への入植八〇周年の節目の年にあたる。桑江会長は「百周年とあわせて盛大に行いたい」と希望を語った。
同地ではASEBEX(留学・研修生OB会)に似た組織があり、毎年恒例の盆踊りなどのイベントを中心に行っている。