ニッケイ新聞 2007年11月27日付け
ブラジル歩こう友の会は来年、サントスからサンパウロまでを四日間かけて辿る「移民百年の道」ウォークを企画しており、このほど、開催に向けて州政府の協力を取り付けた。実際に歩くサントス、クバトン、サンベルナルド・ド・カンポ、サンパウロ各市との話し合いはついており、実施への準備は着々と進んでいる。
開催日は、来年の六月十二日から十五日の四日間。日本から日本ウォーキング協会に会員ら約百人、知人ら約二十人、中南米各国から約八十人が参加する予定で、主催側としては、ブラジルからの参加を「各日程で三百人くらい」を期待している。
世話人の小笠原勉さんは、十三日、クラウリー・アウベス・ダ・シルバ・サンパウロ州スポーツ・レジャー観光局局長と会談し、開催への承認と協力を得た。大会当日には、交通整理車両、救急車が常に参加者に伴走し、安全を確保。五キロ置きに設ける休憩所に仮設トイレを用意する。
「四日間全てに参加する必要はありません。歩きたいと思う日程を、一日だけ、二日間だけと選んでもらったらいいです」と小笠原さん。総コース距離が六十キロを越えるため、無理は禁物。各スタート地点へはリベルダーデから有料バスを用意する。「少しでも家族五世代がそろって歩けば、表彰したいですね」。
申し込みは来年から受け付け、現在、参加問い合わせに応えている(歩こう会=3207・2690)。
『移民百年の道』ウォーク日程は次のとおり。初日=第十四埠頭~旧街道登り口(二十キロ)。二日目=旧街道~アンシエッタ街道(二十キロ)。三日目=みずほ村から、日本人会会館、サンベルナルド・ド・カンポ市役所を経て、アルモニア学生寮(十五キロ)。四日目=イピランガ公園の独立記念塔~移民センター(十一キロ)。