ニッケイ新聞 2007年11月27日付け
NHKインターナショナル(諸星衛理事長=東京都渋谷区)は渡辺喜美行政改革担当国務大臣を名誉会長とする「映像による日伯友好促進実行委員会」を設立し、来年に迫った日伯交流年記念企画を進めている。十九日に安部道理事と若松太平チーフプロデューサーが来社し、三件のプロジェクトの進展状況を説明した。
一件目は、来年四月に東京で、皇室をはじめ政府閣僚、両国関係者らを五百人ほど集めて行われる式典で、五分程度の記念映像を上映する「提案」をしている。NHKが所蔵する記録映像から戦後初の移民船、ウジミナス製鉄所の落成、天皇陛下のブラジルご訪問、小泉首相のブラジル訪問などを振り返る。
二件目は、来年六月のブラジル側式典でもハイビジョンの鮮明な映像を披露する「提案」をしている。
三件目は、今年十二月から始まるデジタルTV放送について、美しい映像と日本メーカーによる機器で説明する「映像祭とハイビジョン機器展」。
サンパウロ州カンピーナス市では六月七~八日に、サンパウロ市には同十四~十五日に、パラナ州ローランジャ市では二十~二十二日を予定している。上映内容は未定だが、候補としては「侍もの」や、両国の美しい自然と代表的な行事を撮影したものなどを想定しており、ポ語字幕を付ける。
安部理事は「日本方式の良さをじかに触れて感じてもらいたい。できるだけ一般のブラジル人の方にも知ってもらいたい」との期待を語った。十二日に来伯し、二十三日に帰国した。