ニッケイ新聞 2007年11月29日付け
男性と女性が同一房に拘留という例が相次いで報告されているが、政府はパラー州に女性用の房を作るための補助金支出を決めた。またサンパウロ州では、女性の収監者増で女性用の刑務所が不足し、来年は過去七年の建設数の倍以上にあたる七つの女性用刑務所増設予定。学校、刑務所等、建設計画も良いが、箱作りとともに、管理、運用のための器の準備も大切では。
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託児所、幼稚園の不足が問題のサンパウロ市。今年は空きがないと断られた親が児童相談所に駆け込み、やっと子供を預けることができたという事例が八六七〇件という。今年度の不足が託児所で八七八五一件、市立幼稚園で四八四〇七件という状態では到底満足の行く数字とはいえないが、当局は「教育問題が最優先事項であることは衆知の事」で、来年以降、託児所の建設は優先されると。欠勤率の少ない教師への報奨金、教師の評価体制の変更など、教育関係法案を連続上程のカサビ市長。教師を一万人増員、市立校の授業も一時間増しにというが、教師の労働条件改善、学校間格差の解消対策は万全か?
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サンパウロ州のリベロン・プレットで避妊薬の注射を受けた一九歳の青年女子の妊娠が確認された。六月と九月に投薬を受けたというのだが、問題のコントラセッピは、今月に入り、指定量のホルモンが配合されていないとして、販売、使用が三〇日間禁止されたもの。彼女以外の妊娠報告はまだないという。
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サンパウロ市東部の二歳の少女が保健所で風邪と診断されたが症状が悪化。病院へ行ったが対応が遅れ、別の病院を探して移動中のバスの中、母親に抱かれて死亡。原因は脳膜炎だった。デング熱、風疹等、感染症報告が多い。