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来年2月「ええじゃないか」=ブラジル10都市公演日程決まる

ニッケイ新聞 2007年11月29日付け

 【既報関連】移民百周年記念事業の幕開けとして、日本の劇団1980(柴田義之代表)は、来年二月から三月にかけてブラジル十都市で記念公演を行う。公演日程を案内するため二十六日、コーディネーターの楠野裕司さんと奥村ネルソンさんが来社した。
 上演予定作品は「ええじゃないか」。カンヌ映画祭グランプリ受賞監督・今村昌平の映画の『ええじゃないか』のシナリオを、同劇団主宰の劇作家・藤田傳(でん)氏が、演劇用に脚色し舞台化したものだ。
 この作品には初演時から共演する韓国の著名な音楽家「元一」と韓国の若手音楽集団「パラムコツ」が参加する。楠野さんは「彼らの参加によってブラジルの日系社会と韓国系社会との友好関係を発展させるきっかけになるのでは」と期待を込める。
 同劇団は藤田傳氏を中心に、一九八〇年に創立された。〇四年には文化庁国際交流支援事業の一環として、パラグアイ・イグアスー市を含むブラジル十カ所で、計十回の演劇公演(素劇「あゝ東京行進曲」)を行い、日系・非日系を問わず大きな反響をもたらした。
 楠野さんは公演にあたり「かなり入念に準備をすすめてきた。ブラジル人には日本の社会的背景を、日系人には自分達のルーツを知るきかっけになる。ぜひ大勢の来場を期待したい」と話している。
 入場料は開催地によって異なるが、予定では無料から三十レアル前後に収まる予定。
 【公演地と日程】
 二月十三日=ブラジリア(ナショナル国立劇場)、同十六日=ベロ・オリゾンテ市(セジミナス劇場)、同二十日=リベイロン・プレット市(ペドロ・セグンド市立劇場)、同二十三日=ミランド・ポリス(弓場農場)、同二十七日=ロンドリーナ(オウロ・ヴェルデ劇場)、同二十九日=マリンガ(カリル・ハダッヂ市立劇場)、三月二日=クリチバ(グァイーラ州立劇場)、同五日=フロリアノポリス(アデミール・ローザ州立劇場)。