ニッケイ新聞 2007年11月29日付け
日本移民史料館が所蔵する写真の人物を特定する「この人を知りませんか?」。今回は一九一七年にサンパウロ州コチアで撮影された一枚です。
後列の左から二人目が、後のコチア産業組合専務理事の下元健吉氏。当時は渡伯から三年、まだ二十歳の青年でした。
「友人と」と書かれたこの写真。下元氏以外の人については分かっていませんが、若者たちの服装、表情には、ブラジルへ渡ったばかりの初々しさも感じられます。
この写真から十年後の二七年、後に南米最大の農業組合となるコチア産業組合が、同地で産声を上げることになります。
写真の人物などについて心当たりのある人は史料館(11・3209・5465、小笠原)まで。