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イスラエル=メルコスル協定が座礁=ベネズエラ加盟は政治的懸念に

ニッケイ新聞 2007年12月1日付け

 イタマラチーは二十九日、メルコスルとイスラエルの共同市場がベネズエラのメルコ加盟を嫌い座礁したと発表したことを三十日付けフォーリャ紙が報じた。ベネズエラが最近、イスラエルの政策を非難したことでけん制した。
 これで年内の条約締結は、困難と見られる。メルコスルにとって南米外では、初めての共同市場である。予定では十二月十七日、モンテヴィデオで通商条約調印のため最後の詰めを行っていた。
 イスラエル側は条約を締結しても、ベネズエラがメルコスルに参加すると政治的衝突が必ず起きると見ている。ベネズエラはイランと外交関係を緊密にし、イスラエルを敵視していることは明白という。
 十一月二十九日は、国連でイスラエル建国が承認されて丁度六十年目である。交渉妥結は願ってもないことだと、イスラエル代表団が表明していた。メルコスル代表も、中東市場に大きな関心を抱いていることを明らかにしていた。