ニッケイ新聞 2007年12月1日付け
サンパウロ州マイリンケの印刷用インクの会社で二十九日に火事。様々な化学薬品があり、消火活動も困難を極めたが、一〇時間余りかかってやっと鎮火した。朝五時に爆発が起きた時点で働いていた従業員八人にけが人はなし。近隣の消防署からの応援も受け、四つの消防隊による消火活動となったが、九〇%を焼失したという会社は、土壌汚染で行政指導も受けていたという。
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好調の続く自動車産業だが、二十九日、トラックのタイヤテストのためサンパウロ州アメリカーナ市に出向いていたフォード社の社員三人が、テスト走行中の事故で死亡した。横転したトラックを牽引車で起こして助け出した義性者。病院までは運んだが助からなかったという。
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先日観客席が崩壊したバイア州のサッカー競技場は、事故の前に知事による点検を受け、使用認可を浮けた後だったという。競技場は取り壊されるが、競技場脇の学校も取り壊されることとなり、どこで授業をすればよいのかと教師も生徒も途方にくれているという。スポーツ相は、監査機関を作り、各競技場の点検作業を行わせると。W杯までに改修の必要な競技場は八〇%というから、取り壊して作り直すものも含め、大掛かりな作業が始まる。
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サッカーやバレーは世界トップのブラジルだが、教育はまだまだ?五十七カ国の一五歳の学生を対象にした科学のテストで、ブラジルは八〇〇点満点中三九〇点の出来。残念ながら、五二位で悪いほうから六位の成績。専門家たちはこの成績は予想できたと。専門知識をもった教師、実験資材や実験室の不足など、課題は山積み。トップはフィンランドの五六三点、日本は五三一点で六位。